空中給油機10機
- たちばなふみ
- 9月21日
- 読了時間: 3分
美保基地に空中給油機10機の配備計画
松江革新懇が学習講演会
9月20日サンライフ松江にて「美保基地の軍事基地化の現段階」と題して、元境港市議の長尾達也氏を講師に学習会が開催され参加しました。
長尾氏は、2022年12月16日の安保三文書閣議決定により、岸田政権がそれまでの政権の「専守防衛」を投げ捨て、「敵基地攻撃能力」をもつ自衛隊に「大転換」することを決めたことが背景にあり、2023年度から5年間で43兆円の軍事費を使う大軍拡計画により、23年度は7兆円、今9兆円近く年間予算が上げられていること、その中に美保基地の軍備増強もあると説明。
2027年までの43兆円軍事費投入により日本全国で「長距離ミサイル」「トマホーク400発」など1000発を超えるミサイルを持ち日本に配備する計画であり、ミサイル基地は九州に先行配備、大分県由布市、熊本市、沖縄県うるま市、石垣島、宮古島、奄美大島など南西諸島を要塞化する計画だと指摘。
政府は今年3月、台湾有事を見据え、沖縄県先島諸島で、住民と観光客など12万人を九州各県や山口県に避難させる計画を公表しており、現代版強制疎開というしかないと報告。第一段階は南西諸島だが、今後富士山周辺、第三弾は北海道に配備する検討に入っており、日本全土が「ミサイル列島化」する危険があると報告しました。
美保基地に関して、戦前の海軍航空隊の基地が朝鮮戦争で米軍の朝鮮戦争の前線基地として利用された、その後ジェット戦闘機の基地化は住民運動で許さなかった、その後教育訓練基地の役割を果たしてきたと報告。その後輸送の中身が変わってきており、C-1の短距離輸送から、C-2はスーダンに100人送るなど世界的な規模で輸送を行い、空中給油機は戦闘機が攻撃した後に帰るために給油するためのものだと、イランの攻撃を例に示し、これだけの軍事基地となれば近くに原発もあり、攻撃対象となりかねないと警鐘を鳴らしました。
馬毛島の基地建設に反対する市民グループの活動報告や、出雲駐屯地の軍事パレードの様子について発言があり、平和について考える機会となりました。会場は30名の市民で盛況でした。
私から、参加のみなさんへ松江市の現状を報告しました。
境港にある美保基地をとびたった訓練機C-2や空中給油機は、松江市の八束町や東出雲町の上空、民家や学校の上で日常的に訓練しています。
2021年5月に1.5キロのスプリングがC-2の訓練中落下した事案、米軍の戦闘機が緊急着陸した際の様子、昨年8月の空中給油機が訓練中トラブルがあり給油ブームが出た状態で着陸し民間機にも影響が出たことを報告。現在も小牧空港にある空中給油機も訓練に来ており、10機にもなれば住民の危険、負担が今以上に増すと市民から不安の声が寄せられています。
空中給油機10機の配備について防衛省から県に対し要請があり、現在松江市へ意見照会中であり、22日の議会全員協議会で各会派が意見を述べると報告しました。また、松江市のみなさんに美保基地の現状を知ってもらおうと、沖縄と連帯する島根の会の要請で23年に「美保基地視察ツアー」を行ったことなどを報告しました。
多くの方に、身近な美保基地の危険性を知って戴き、軍備増強に反対する共同をつくり出していきたいと訴えました。




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