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  • たちばなふみ

松江市議会 9月定例会

#松江市議会 9月定例会 10月2日に閉会しました 一般質問はコロナ感染でできず、応援してくださった皆様に本当に申し訳ないこととなりました。 9月は決算の審査がありました。決算は「みんなのお金(税金)の使い道がこれでよかったのか?」意見を言うことができる機会です。 本日は最終日で、提案された議案や、令和4年度の決算について意見を述べる日です。大きく問題となったガス局の民営化についても、制限はありますが、一般質問で用意した内容の一部を発言することができました。 内容をお知らせしますので、ご意見およせくださると喜びます。 また、「ガス事業の譲渡先選定委員会を設置する条例案」は閉会中の継続審査の申し出があり、それに対しての意見を求められました。わたし達は、この議案を閉会中審査とすることは「民営化方針を了解したことが前提になる」と指摘しました。 関係事業者や市民への説明が一切ない現状、黒字の経営努力が続いていること等から、民営化を前提としない議論が必要、譲渡先の選定は次期尚早と考えており「議案は否決すべき」として反対しました。 その他の議案審査や決算への意見について、以下に紹介します。長いですが、悩みながら検討してきましたのでぜひごらんください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 共産党市議団たちばなふみです。会派を代表して、議第97.98号、陳情第50号ついて、委員長報告に賛成、議第107号、決算5件について、委員長報告に反対の立場で意見を述べます。 議第97号 松江市子ども医療費助成条例の一部改正については、現在小学生以下の通院医療費及び小中学生の入院医療費が無償となっているところ、新たに中学生の通院医療費を無償化するものです。長年の市民要望に応えるもので賛成致します。全国、そして島根県内の自治体でも18歳までの医療費助成がすすんでいます。国県への要望も行い、高校までの無償化の検討を期待します。 議第98号 松江市営住宅条例及び松江市一般市営住宅条例の一部改正については、島根県パートナーシップ宣誓制度の開始等に伴い、市営住宅等における同居が可能な親族の範囲を同性パートナー等を親族に準ずるものとして同居可能とするものです。過去の議会において松江市でもパートナーシップ制度導入をと求めてまいりました。昨年特定公共賃貸住宅の同居の範囲が里子等に広がった際に他の市営住宅も範囲の拡充をと求め、パートナーシップ制度開始を待っている状況でした。国が同性婚を認める前の段階として地方自治体の制度によって、市民に対し「同性カップルがすでにともに生きていること」を認め周知しその人権を保障すること、市民への啓発につながる重要な一歩として歓迎します。よりよい制度運用を期待して意見とします。 議第107号 一般会計補正予算 今回の補正予算は新型コロナウイルス感染症対策、電力ガス食料品等価格高騰対策に関しての対策が盛り込まれており必要な内容だと考えています。しかしながら、ガス事業の民間譲渡にむけた譲渡先事業者を選定するための調査準備費用として6745万円が計上されています。ガス事業の民営化について、黒字の努力も続いていること、突然の民営化方針の打ち出しで、利用者である市民、そして、関係事業者のみなさんから、不安の声が寄せられており、話し合いを持つこともこれからである現状から、民営化ありきではない検討を行う必要があると考えており、譲渡先の選定に係る事業費を計上するのは時期尚早と考え反対致します。 続いて決算です。全体について一言述べます。 続くコロナ禍の下で、ウクライナ危機や異常円安による諸物価の高騰の影響のもとで、公共の大切さ、役割が再認識された令和4年度でした。国のコロナ対策が、市民の命と暮らし、営業を守る点で不十分な中、市独自の取組みもありました。自治体が市民の福祉増進という役割を十分に果たしているか、決算の認定に際してその観点で審査してきたところです。市民の命、財産を守る立場から、何より原発推進、プルサーマル容認の市政であることは問題です。核のゴミ問題も未解決の中、再稼働を容認すべきではないと考えており決算の認定には賛成できません。 誰一人取り残さない松江へ、冷たい国政から市民を守る防波堤となることが求められています。以下各会計について述べます。 決算第1号「令和4年度松江市 一般会計歳入歳出決算」について反対の立場で意見を述べます。 子どもたちの生活環境改善として学校トイレの洋式化がかつての大規模改修時だけでなく計画的に進められるようになったこと、脱炭素社会を本気でめざす再生可能エネルギーの専門部となる環境エネルギー部が新設され再エネビジョンが策定されたこと、コロナ対応臨時交付金の活用で水道料金の減免などの支援が行われたことは評価します。 しかし物価高騰で苦しむ市民、小規模事業者、農林水産業など地域の生業を守る施策、医療、保育介護などのエッセンシャルワーカーへの支援は不十分です。第一次産業への支援は省エネ機器を新規に購入した事業者、つまり余力のある、比較的規模の大きい事業者への支援が目立ちました。 また、原発交付金が人件費などの通常経費、経常経費に充てられている点、問題も多いマイナンバー制度の一層の推進を図る内容となっている点、保育所と児童クラブの待機児童解消が追いついていない点、 市民生活が危機的状況の中、市長はじめ特別職、議員の報酬が増やされたこと、以上の点から反対いたします。 決算第2号「令和4年度松江市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」について 令和4年度は滞納者が8世帯に1世帯、差押えも令和3年と比較して2倍近くになっています。基金の活用で今こそ保険料を引き下げる必要があります。子どもの均等割保険料の減額について、国による就学前迄半額支援が始まる中、市として独自に18歳までの減免を実施するなど、高過ぎる国保料の引下げを求める市民の声に、基金からの拠出で応えるべきであり反対いたします。 決算第4号「令和4年度松江市後期高齢者医療 保険事業特別会計歳入歳出決算」について この制度は高齢者に重い負担を押しつけ、格差を持ち込むものです。保険料が値上がりに加え令和4年10月から約2割の方の窓口負担が1割から2割に増え、高齢者が医療を受けにくい状況を生んでいます。本来の老人保健制度に戻すべきであり反対いたします。 決算第5号「令和4年度松江市 介護保険事業特別会計歳入歳出決算」について保険料の滞納者は936人に上り、差押えは460件です。制度開始時の2倍となった保険料が払えず、サービスを受ける際に負担割合が増えるなどのペナルティーを受ける市民も出ています。必要な介護が受けられる制度とすべきであり、反対いたします。 決算第14号「令和4年度松江市病院事業会計決算」について コロナ感染症の最前線で市民の命を守るために奮闘されている病院の皆様に心から敬意を表します。しかし時間外選定療養費、初診時選定療養費が徴収されている決算です。負担が重く、必要なときにかかりにくいとの市民の声があります。保険証1枚で安心してかかれる、市民の命の砦の自治体病院であるべきであり認定に反対します。  陳情第50号 松江市ガス局事業民営化について、需要家様及び今までの携わった関係業者含めた協議を求める陳情 について委員長報告に賛成の立場で意見を述べます。 この陳情は、市長からの突然の民営化方針の発表により、長年ガス事業を支えてきた市内の協力業者が相談も説明もない突然の発表に困惑し、まずは関係事業者との話し合いの場を求めたというあまりに当然の願いです。特に、譲渡後の契約について関与しないとの市長の記者会見によって、他の業者からも、県外大手資本の参入で、地元業者が衰退、廃業する恐れがあると不安の声が高まっています。地元業者だけでなく市民説明を丁寧に行うことも求めて賛成討論とします。 以上議案3件、決算5件、陳情1件について会派を代表しての討論とします。


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