戦後・被爆80年の夏
- たちばなふみ
- 2025年8月10日
- 読了時間: 2分
戦後・被爆80年の夏
娘と長崎に行ってきました
9日平和式典の日は長崎でもまれに見る大雨。会場付近はまるで川でした。爆心地公園は平和公園と少し離れた場所にあり、そこでも皆さんが平和を祈っています。平和公園は事前に申し込んだ方のみ。
私は「この子たちの夏1945ヒロシマ・ナガサキ」の朗読劇に何度も出てくる「浦上天主堂」へ。朝6時からみなさま拝んでおられました。
浦上天主堂の二つの鐘の内1つは原爆で天主堂と共に破壊され、1つが瓦礫の中から奇跡的に無傷で掘り起こされ、皆の希望の音色を響かせてきました。今年、もう一つが復刻され二つの鐘が80年ぶりに荘厳な音色を響かせました。9日の平和の鐘は浦上天主堂でした。
叫び声 という原爆詩や島根県出身の永井隆博士に思いをはせました。(永井博士の原子爆弾救護報告書:|長崎大学原爆後障害医療研究所 資料収集保存・解析部(朗読劇でも引用)https://www.genken.nagasaki-u.ac.jp/abce.../nagai/index.html)
叫び声
-長崎のキノコ雲を見た
私の生涯の記憶のために 松永伍一
水!
水をください!
熔けていく火の塊です
一すくいの水をくれませんか
いのちの糸をつなぎとめてください誰か!
物みながどろどろにくずれていく街のそこで
這いまわる修羅は頬の肉たらしたまま
水!
水をください!
坊や どこ?
うちの子をしりませんか?
記憶が刻々に熔けていくから
塊は死の川へずり落ちる
お父さーん!
みんなどこにいるの?
おぼろに立ちのぼる意識はゆれて
女のうめき声
坊や どこ?
うちの子を知りませんか?
坊や どこ?
うちの子を知りませんか?
坊や どこ?
どうか人間の形にもどしてください
それから召抱えてくださいまし
諏訪神社の神さま
浦上のマリアさま
おねがい
返事なりとしてください
どこで安穏に腰かけておいでですか
一刻も待てません
熔けてしまうのです
どうか人間のかたちにもどして
それから召しかかえてくださいまし
胸が灼けます
ただれ落ちる黒こげの花びらです
命の終わりをひとりで熔けています
見ておいでですか
神さま
マリアさま
こんな爆弾を誰がこしらえましたか?
裁いてください
胸が灼けます
ただれ落ちる黒こげの花びらです
水!
水をください!
熔けていく火の塊です
一すくいの水をくれませんか
水、水をください
水、水をください
いのちの糸をつなぎとめてください
誰か!
(「核戦争の危機を訴える文学者の集い」1982年3月3日)




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