9月議会が終了 最終日討論にたちました!
9/7から行われた9月議会 昨日10/4が最終日でした。
約1カ月の間に行われた委員会の報告が行われ 議案や、補正予算、令和3年度決算について 各会派が意見を述べ採決されました。
私は会派を代表して討論にのぞみました。 基本的人権を大切に、コロナ禍で住民の福祉増進へ 冷たい国政から市民を守る防波堤となる市政へ もっと子育て支援を 市民生活支援を!との 思いも意見としてのべました。
少し長いですが、直前まで悩みに悩んで 一生懸命準備しましたので紹介します。 よかったらお読みください。
⁂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・⁂ 議80号 松江市職員の定年等に関する条例等の一部改正については、これまで1年更新であった身分の不安定さが正規職員として勤務できる期間の延長や再任用では支給されなかった各種手当支給など現行より処遇が改善される点については評価します。
しかしながら60才到達後の給料が7割に削減となる点について問題が残ります。年齢を理由として賃金を引き下げることは生計費原則に反するだけでなく、職務給の原則に抵触する懸念があります。コロナ禍となってこれまで以上に長時間労働が常態化するなど人手不足は明らかです。60才到達後、単純に賃金を7割に削減するのではなく、長年つちかった豊富な知識と経験を活かし、市民サービスの向上につながる職場づくりも課題です。
次に議第84号 松江市ガス供給条例及び松江市液化石油ガス販売条例の一部改正について。まず、平均原料価格の上限額の規定はそもそも原燃料費の急激な高騰の影響から利用者を保護するために設けられたものです。この度のような緊急の物価高騰から市民生活を守るためのものであり、その上限の撤廃はとても賛同できるものではありません。
コロナ禍、物価も高騰する中、交付金を活用して各分野においてさまざまな支援を行っています。その支援に逆行するものです。なお政府は9月20日新たに「電力ガス食料品等価格高騰重点支援地方交付金」交付を決定し通知しています。原料価格高騰による影響額は、料金の負担増によって賄うのではなく、物価高騰対策の交付金等を活用することで、市民生活への影響を抑えるべきと考えます。
議99号 令和4年度松江市ガス事業会計補正予算は、議84号の条例一部改正に伴うものであり、さきほど議84号で申し上げましたように、市民負担増となることから反対します。
続いて決算全体について一言もうしあげます。 新型コロナウイルス禍が続く中、地方自治体として財政運営に苦労された年だったと思います。 国のコロナ対策が、市民の命と暮らし、営業を守る点で不十分な中、市独自の取組みもありました。自治体が市民の福祉増進という役割を十分に果たしているか、決算の認定に際してその観点で審査してきたところです。
令和3年度、上定市長は島根原発2号機再稼働に同意しました。地方自治法の行政の役割は「住民の生命と財産を守る」ことです。「夢を実現できるまち」「誇れるまち」松江と、島根原発の再稼働は相いれるものではありません。なぜならひとたび原発事故がおきれば、皆で築きあげてきた誇れるふるさとも、これから描く「夢を実現できるまち」松江も、産業や家、生業全てを奪い去られるからです。原発推進の市政が松江市民にとって大変な禍根を残すことになりかねません。まずそのような立場で反対します。
またコロナ禍が続く中で、基本的人権の保障、住民福祉の増進という自治体本来の役割を発揮し、何よりも感染防止と市民の命を守るための責任を全うすることが求められます。市民生活の応援をするべきときに負担増であったり、暮らしや福祉を後退させる市政であってはならないと考えます。子育て分野についても、コロナ禍だからこそ、一刻も早く子どもの医療費を中学まではせめて無料にするべきでしたし、国保料の均等割り部分について18歳まで市独自で減額が必要です。誰一人取り残さない松江へ、冷たい国政から市民を守る防波堤となることが求められています。以下各会計について述べます。
決算第1号「令和3年度松江市一般会計歳入歳出決算」について
不妊治療の市独自支援、産後ケア事業の対応拡充など、子育て応援の姿勢の表れとして評価するものです。
しかし、1点目に、原発交付金が人件費などの通常経費、経常経費に多く充てられていること 2点目に、個人情報の漏えいや情報の不正利用の危険をひろげるおそれがあるマイナンバー制度の一層の推進を図っていること、 3点目に、保育所と児童クラブの待機児童解消が追いついていないこと、 4点目にコロナ禍でがんばる職員の給与の減額がなされたことは一般の引き下げにもつながるおそれがあり、コロナ禍での経済回復のさまたげになります、以上の点から決算第1号「令和3年度松江市一般会計歳入歳出決算」に反対いたします。
決算第2号「令和2年度松江市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」はコロナ禍のもと、国保料の減免に積極的に取り 組まれた点、国保料の引き下げは評価いたします。 しかし、子どもの均等割保険料の減額について、国による就学前迄半額支援が始まる中、市として独自に18歳までの減免を実施するなど高過ぎる国保料の引下げを求める市民の声に、基金からの拠出で応えるべきであり決算に反対いたします。
決算第4号「令和3年度松江市後期高齢者医療保険事業特別会計歳入歳出決算」について、この制度は75才という年齢で区切る独立した保険として2008年に始まった制度です。保険料の値上がりで高齢者に重い負担を押しつけ、高齢者が医療を受けにくい状況を生んでおり反対します。
決算第5号「令和3年度松江市介護保険事業特別会計歳入歳出決算」については、第8期介護保険の初年度です。保険料は初年度に比べ2倍となっており、未納者は1700件を超えます。保険料が払えず、サービスを受ける際に負担割合が増えるなどのペナルティーを受ける市民も出ており、必要な時に介護が受けられる制度とすべきであり反対します。
決算第10号「令和3年度松江市水道事業会計決算」は、県営水道事業の過大な投資のしわ寄せを受け、市民は高い水道料金を支払っています。滞納者に対する配慮や、市民の意見を取り入れながらの高料金対策を行われている点は評価します。しかし未納による給水停止は500件以上に及びました。コロナ禍で市民生活は厳しい状況におかれており、値下げを求める声が多く反対します。
決算第14号「令和3年度松江市病院事業会計決算」は、コロナ感染症の最前線で市民の命を守るために奮闘されていることに心から敬意を表します。しかし時間外選定療養費、初診時選定療養費が徴収されている決算です。コロナ禍だからこそ、保険証1枚で安心してかかれる、市民の命の砦の自治体病院であるべきです。 以上議案3件、決算6件についての、委員長報告に対する反対の討論とします。
Comments