松江市立南学校給食センターへ
2学期から給食費が値上がりすることになって、 「全国的には無償化の流れなのに、どうして松江市は値上げするの?」と、先日小中学生の子どもがいる新婦人松江支部の会員で懇談をしました。
給食費だけでなく学用品費もばかにならない。買わなくてすむものを増やしてほしいという声も。給食費については学校給食会が食材購入を行っていることにも疑問の声がよせられ、「まずは給食について知ることにしよう」と新婦人で見学会を計画し行ってきました。
見学会には10人が参加。 南センターは令和2年にできたばかりでとても綺麗。建て直したことで専用室ができて、アレルギー対応ができるようになったとのこと。松江市の給食のあらましをDVDで視聴し、2階の窓から給食の調理の様子を見ながら説明を受けました。
献立や安全対策も学校給食法に基づいて行われており、「食中毒防止」「異物混入防止」様々な安全対策を知りました。 「HACCPの考え方による衛生管理」では、金属探知機による検査、使う器具の使用前使用後の確認、袋の切れ端、包丁の欠けなど常に点検がされていること。
野菜はほとんど火を通すこと、どうしても生で使いたい場合のトマトや果物は電解水で洗浄。火を通す野菜も3回洗うとのことでした。
アレルギー対応や肉や魚の調理(菌が多い)は、エプロンの色で担当がわかるようにして、事故を防ぐ工夫がありました。
細菌の繁殖を防ぐために、 ①床に水をこぼさない ②すべてのものを60㎝以上の高さに置く(床に落ちた水分は60㎝まで跳ね返るので)という「ドライシステムの完備」がなされていました。
私たちは「学校トイレを考える会」でトイレの床について同様の提起をし、床を湿式より乾式にしてほしいとお話すると、養護教諭の方から「それでも水で流したい」と言われることがあるので、この考え方も広まってほしいと思いました。
懇談では「給食費値上げの考え方」「コロナ流行時の食品ロスを防ぐ取組」「食べ残しのなどの食品ロス」について意見交換しました。年間8000円近くの値上げで、子どもが複数人いる家庭が困っているとの会員さんの声に、「値上げ分の半額は今年度は補助する。国で給食費無償化の議論があるので注視する。今後は3年毎に見直すが、3年後は所得が高くなっているのでは」などのお話があり、「給料は上がらないよね…」とつぶやきももれました。
懇談後に給食を試食し、参加者の皆さんが小中学生だったころの思いで話や、「小学校1年生は配膳で疲れてか1学期は食べる量が少ない」という懇談内容について「韓国の給食では配膳はボランティアさんがする。1年生の給食準備はボランティアを募ってはどうか」など話がはずみました。 今後も給食チームのみんなで値上げ問題、無償化に向けてがんばります。
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