2号機の早期稼働を求める陳情採択
松江市議会原発特別委員会で「島根原発2号機の早期稼働」を求める陳情8件が採択されました。島根原発2号機再稼働に反対もしくは慎重に判断をとする陳情21件は全て不採択となりました。よって11月議会最終日、21日の本会議において、すべての議員が再稼働を認めるのかどうか、この陳情採択不採択の委員長報告に対しての討論や賛否をもってその態度をしめすこととなります。
9月15日原子力規制庁が、適合性審査の内「原子炉設置変更許可」を出しましたが、実際の設計や工事に関する認可、そして運転する中国電力の資質を問う「保安規定変更認可」の審査はまだ終わっていません。ということは「適合性審査」はまだ途中の段階なのです。このように審査も途中の段階で原発推進の国に言いなりでは市民の命を軽視していることになりはしないでしょうか。多くの市議会議員の方は、市民のみなさんの声を届けるために議員となったと思います。
陳情の審議に先立って行われた、県と市主催の住民説明会で出た質問や意見の報告では、ほとんどの質問意見が、原発に対する心配や不安の声です。国や県・市の回答でその不安が払しょくされたとは到底言えないものです。
今日は「再稼働を止めるべき」とする市民団体の方が意見陳述も行われました。それぞれの陳情は素晴らしい内容で、今稼働するべきでないとする理にかなった内容ばかりでした。子どもたちの未来が心配だ、万が一の事態に避難は可能なのか、屋内退避の計画は不十分だ、リスクはゼロではない、どの意見も、再稼働を判断するのは「まだ早い」という科学的で真摯な意見ばかりです。
さらに、「投票条例」を求める住民運動が今現在進行中であり、「市民の声を聞くべき」市議会議員としては、皆さんの意見に耳を傾け、一人3分ではなく、時間をかけて勉強会などを開き慎重審議を行う姿勢が求められていたのではないでしょうか?
慎重審議をと継続審査の申し出を行ったのは、早期稼働を求める陳情に対しては私たち共産党市議団の田中議員のみでした。
立地自治体の議会として、このような拙速な審議で良いのでしょうか。今日陳情に来られた方、傍聴に来られた方からは「3分の意見陳述ではほとんど何も話せない」「議員勉強会を」「市民の声を聞いてほしい」と陳情に対しても慎重審議を求める声が相次ぎました。
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