島根原発2号機の原子炉設置変更許可が9/15に決定されたことに伴い、島根原発の安全対策を確認するとして10月14日に視察があり、私も参加しました。13時から17時、現地滞在は3時間程度です。議員18名の参加でした。すでに原発特別委員会の委員の方は行かれたので、その他の希望者が参加しました。
制限区域内に立ち入るので、身分証を提示し、許可証をもらいます(首から提げている)。
30分程度のプラントや発電の仕組みや立地、敷地内の配置について説明を受けた後2班に分かれてバスで敷地内を回り、15Mの防波壁や冷却水確保のタンク、ガスタービン発電機、緊急時対策所などを視察しました。
最大の見どころはやはり2号機の代りに(!)3号機のプラントを視察したことです。2号機は福島第一原発と同じ沸騰水型。3号機は改良型沸騰水型です。
なぜ3号機の視察となったかの説明は、時間が短時間であり、放射線防護区域内に入るための着替、何度も身元確認、などの時間が確保できないなどでした。
なので2号機と3号機の違いについて注目して視察しました。 主な視察箇所は●タービン建物●原子炉建物●中央制御室(見学ルーム)などです。 1番に制御盤の違いが気になりました。 2号機は福島第一原発と同じもので、何度も資料写真や映像でみなさんも見られたことがあると思います。3号機は最新の大型表示盤で何がどうなっているか一目でわかり、外部から支援に来た方が指示もしやすいとの説明でした。2号機はその点ぱっとみても何がどうなっているのかわからない…との説明。
最後の質疑でそのことを質問しました。 回答は、運転は5人ずつ2号機と3号機は別々に訓練した者が行う。ただ人材交流もあるので、ヒューマンエラーの可能性を考えると改良も考えられる。裏面は同じものだとのことでした。
3号機を見ると改良された部分が多く、規制庁の審査でも原発の事故のリスクはなくならないと言っている今、古い2号機を安全だと言って動かすのは不安だとの思いが余計につのりました。
3号機の改良ポイント~最新技術を採用し、安全性・信頼性が一層向上 ①内蔵型ポンプの採用により大口径配管をなくし、配管破断事故リスクを低減 …2号機は配管破断リスクが高い? ②制御棒の微調整が可能になり、燃料への負荷を低減 …2号機では燃料への負荷が高い? ③建物と一体構造の鉄筋コンクリート製の格納容器を採用し、耐震性が向上 …2号機の耐震性は? ④制御盤~操作盤の集中化や大型表示板の採用により操作性・監視性を向上 …2号機の制御盤は分かりにくいのでは?
ちょっと雑駁な報告ですが、視察の第一印象を述べました。
(テロ対策で写真撮影は会議室内だけOKでした)
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