しまね保育連絡会が松江市と懇談
- たちばなふみ
- 2月21日
- 読了時間: 2分
松江市の保育園の園長先生方が松江市に要望を行い私も同席しました。要望項目は▽職員定数の改善、▽保育施設職員の給料の引上げ、▽物価高騰への支援、▽こども誰でも通園制度についてなどです。
昨年75年ぶりの職員定数の改善と言われていましたが、2025年度に予定された待望の1歳児クラスの改善、1才児6人につき保育士1人から5人につき1人へ拡充することについて、国は3つの要件をつけてきました。「土壇場になって対象をしぼるのか」「予算削減だ」と批判が湧きあがっています。3つの要件は①処遇改善等加算Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの全てを取得、②ICT活用、③職員の平均経験年数10年以上というものです。
市内でも3つの要件全てを満たすところは少なく、ICT化、保育DXの推進が抱き合わせになっています。
園長先生方は「ICTではなく保育に必要なのはやっぱり人の手」と、通園バスの事故を振りかえり、人手があれば、「〇〇ちゃん登園してないね、電話してみようか」など気づけたはず、と根本的には配置基準の改善、公定価格の引上げを国にも求めてほしいと話しました。
物価高騰で園の運営が大変な中、給食の質を落とさないようさまざまな努力をされていることが語られました。「子どもの意欲をはぐくむのはやっぱり食事。満たされることが意欲につながる」と給食の大切さを話され、日常生活や学校生活も基本は食であると改めて思い、また先生方が毎日こどもたち、保護者を見守ってくれている様子に涙が出そうでした。
松江市は給食費の物価高騰分支援を行ってきましたが、次年度から米の物価高騰分のみとなり、保護者負担を上げてもよいことになりましたが、保護者負担を上げたくない園にとっては、ますます運営が大変になります。令和元年にスタートした3~5才児の保育料無償化でそれまで保育料に含まれていた副食費が実費負担となったことが重くのしかかっていると感じました。「保育料無償化」へいっそう声を上げていきたいです。
心配されている「こども誰でも通園制度」。松江市は一時預かり制度で対応できるとしていましたが、国が全ての市町村で実施することを求めており、松江市でもどのように運用するか検討中だとのことでした。責任の所在が不明確であること、保育者の負担が増えるのに財政的な支援が減額されたことなど問題は山積です。

Comments