たちばなふみ
【青い空は青いままで】
「あの日が雨であったなら
かあさんは死なずにすんだでしょう
あの日が雨であったなら
父さんは苦しまなくてすんだでしょう
雲ひとつない ぬけるような
あの青空の 八月の朝
広島の朝
ああもしも あの日が雨であったなら」
第17回原水爆禁止世界大会に向けてつくられた、「原爆を許すまじ」に続く反核平和の歌として歌いつがれる「青い空は」。この歌の作詞者、小森香子さんが
里見香世子さんという被爆者の方と出会いつくった構成劇の一節です。
「あの日が雨であったなら
広島に原爆は落とされなかったのに
夏の日差しにめまいすることなく
しあわせな 明るい娘でいられたのに
あの日が雨であったなら
つぶやきながら丘の土を涙でぬらし
被爆者と言われるたびに 青草を叩き
あの青空を呪いつづけ 背をむけたのに
ああなぜか ふるさとの空は よびかける」
今日の空はまさに
雲一つない快晴で
76年前の今日を思わずにはいられません
青い空を青いままで
黑雲やキノコ雲の空にしないために
この地球上から核兵器をなくすまで
一歩一歩 多くの人と手を取り合って歩みたいと思います